4こうねんのぼく

4こうねんのぼく (そうえんしゃ・日本のえほん)

4こうねんのぼく (そうえんしゃ・日本のえほん)

主人公の男の子はその日、学校で習う。1光年は光が1年に進む速さで、もし1光年離れた星から地球を見たら、1年前が見えると。
もしも、「めちゃめちゃ早いロケットで1億年前に行って、めちゃめちゃよう見える望遠鏡で地球を見たら、1億年前が見える!」ことに気がつく。そうすれば恐竜が歩いてるのだって見られる!

でも、ぼく は、4光年先に行って4年前を見たいと言う。
そこには、まだ幼稚園だったぼく と、赤ちゃんだった弟と、そして、お母ちゃんが見える。
お母ちゃんが洗濯物を干している姿、おにぎりを握っているお母ちゃん・・・。
本の中で特に説明はされてないけど、お母ちゃんは今はいない。
お父ちゃんと、弟と、3人で星空を眺めてながらその話をしている。
ぼくは、大きくなったら博士になって、
めちゃめちゃ速いロケットと、めちゃめちゃよう見える望遠鏡を作ってみせる!と。

元気な絵と軽妙な関西弁の語り口で描かれているし、空を見上げる3人は、とても楽しそう。
だからよけいに迫ってくるものがある。

家で読み語りの練習をしてみたけど、胸が詰まってうまく読めなかった。
きっと子供たちは素直に楽しんで聞いてくれると思う。
そして誰でも、いつか、そんなふうに地球を観てみたいって思うことがあるだろうな。