4こうねんのぼく
- 作者: ひぐちともこ
- 出版社/メーカー: 草炎社
- 発売日: 2005/12/01
- メディア: ハードカバー
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もしも、「めちゃめちゃ早いロケットで1億年前に行って、めちゃめちゃよう見える望遠鏡で地球を見たら、1億年前が見える!」ことに気がつく。そうすれば恐竜が歩いてるのだって見られる!
でも、ぼく は、4光年先に行って4年前を見たいと言う。
そこには、まだ幼稚園だったぼく と、赤ちゃんだった弟と、そして、お母ちゃんが見える。
お母ちゃんが洗濯物を干している姿、おにぎりを握っているお母ちゃん・・・。
本の中で特に説明はされてないけど、お母ちゃんは今はいない。
お父ちゃんと、弟と、3人で星空を眺めてながらその話をしている。
ぼくは、大きくなったら博士になって、
めちゃめちゃ速いロケットと、めちゃめちゃよう見える望遠鏡を作ってみせる!と。
元気な絵と軽妙な関西弁の語り口で描かれているし、空を見上げる3人は、とても楽しそう。
だからよけいに迫ってくるものがある。
家で読み語りの練習をしてみたけど、胸が詰まってうまく読めなかった。
きっと子供たちは素直に楽しんで聞いてくれると思う。
そして誰でも、いつか、そんなふうに地球を観てみたいって思うことがあるだろうな。