*[絵本]『ねずみ女房』ゴッテン作
- 作者: ルーマー・ゴッデン,ウィリアム・ペン・デュボア,石井桃子
- 出版社/メーカー: 福音館書店
- 発売日: 1977/03/20
- メディア: 単行本
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ある日 ねずみの住む家の人が捕まえた鳩をかごに入れて家に置く。 その鳩とねずみ女房の交流が生まれる。鳩は外の世界の話を ねずみ女房に話してきかせる。外の世界に戻りたい鳩は かごの中で弱ってゆく。そしてねずみ女房はこの鳩を逃がしてやる決心をする。そうしなければいけないと突き動かされて。
そして、外の世界の話を伝えてくれる存在は飛んでいってしまうが その時
ねずみ女房は 今まで観たこともない 外の星を見つける。
- 作者: 清水眞砂子
- 出版社/メーカー: テン・ブックス
- 発売日: 2006/10/06
- メディア: 単行本
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この本に取り上げられていたので この本を知ったのですが 清水真砂子さんが
的確に このお話の魅力をあますことなく ここに書かれています。
詩人の矢川澄子は ねずみ女房を 『堂々たる姦通賛歌』と評している。
でも 確かにそういう面もあるかもしれないけど もっと 遠くの深みを
この本は示している。
鳩を 逃がさなかったら また 鳩と一緒に逃げてしまっていたら
それは ただの通俗小説になっていただろうと。
この結末だからこそ 読む人の心の奥を揺さぶるものがある。ねずみ女房の心境に
打たれるものがある。