ぴかぴかのぎろちょん

ピカピカのぎろちょん (fukkan.com)

ピカピカのぎろちょん (fukkan.com)

赤木かん子さんが絶賛していた本。この作者も知らなかったし、子どものころ見かけた覚えもなかったのですが・・。

この絵がまたインパクトあり。ぎろちょんとは、ギロチンのこと。
正体不明の「ピロピロ」に町がだんだん蝕まれてゆくという、ファンタジーやSFの様なんだけど、ごく普通の今の世界の物語なのかも。
主人公のアタイは小学生の女の子。頼りになる姉御風で、きっと大人から見たらちっとも可愛くない子供なんだろうけど、実に尊敬に値する愛すべき人物。で、この「ピロピロ」結局何かは正体がわからないのだけど、これがなんだかとても恐ろしい。
でも、アタイのような子がいる限り、きっと大丈夫なはずだ、と思える。
この世の中にきっといる、たくさんの「アタイ」は、でも大人に気づかれず、独りで戦っているかもしれない。
どうか、がんばれ、なんとか応援したい、という不思議な思いに駆り立てられた。

私は大人になってからしかこの本に出会えなかったけど、子どものころ読んでいたらどう感じていたのかな。それは今となってはわからない。残念。