妖怪画

毎年開催される妖怪祭りでは 妖怪画を募集されます。
市内の保育園 幼稚園 小 中学校までの部と 高校生以上の一般の部があり
 以前は我が家の子供達も応募していましたが 今年は 子供達は もうええわ ということで
私だけで応募しました。
今回は優秀賞をいただきました。

こういう怖い題材の絵、普段は描かないのですが、子供の頃から こういう絵は好きでした。
今でこそ 学校の怪談シリーズなど 子供向けの怖い話しは沢山出ていますが
私の子供の頃は ほとんどありませんでした。それでも 本屋さんで見つけると
買ってもらっていました。今はたぶん廃刊になっている本ですが、よくできた本だったと思います。
ただ 怖がらせるような内容ではなく 語り継がれた、どこか悲しく深いお話でした。

また 小学校の低学年の時 近所の商店街に古本屋さんがあり そこに古びた漫画本がたくさんあり
梅図かずおの へび女 や つのだじろうの 恐怖新聞 など 怖いながらも 立ち読みしに 通っていました。
狭く薄暗い 古い棚の間にこっそり入り込んで そうっと読むそれらの漫画は その空間そのものが
恐ろしく、でもたまらなく魅力的だったのを覚えています。

幽霊画では 円山応挙の それを 数年前に実物を見ましたが
あれは ほんとうに ぞっと背筋が冷たくなる 心を射抜くような眼差しに
しばらく動けなくなるほどでした。

ただ 恐ろしいだけでない そういう物の怪 妖怪 幽霊は
とても深い悲しみが 底に感じられるものだと思います。