岐阜県美術館所蔵 ルドンとその周辺ー夢見る世紀末展


■10月15日(土)〜11月13日(日)

ルドンについては ほとんど知らずで 友人からよかったと聞いて観にいきました。
白黒の小さく繊細な画面の中に 異界が広がっている。
目玉が気球になっている。それを観た水木しげる氏が目玉親父を生み出したとか。

私は白黒時代の作品より 色で描かれた作品のほうが惹かれるものが多かった。


『ルドンの孤独な芸術は、創造する側と鑑賞する側、双方に想像力を要求する20世紀モダニズムの芸術観を先取りしており、また、イリュージョニスムに依存しない空間創造や黒を含む色彩の自立性など、絵画造形の面でも優れて先端的でありました。
外界の記録を旨とする自然主義全盛の時代に、あえて夢や幻想などの世界に踏み込んだルドン。』解説より抜粋

今 こういう世界は案外ごく当たり前に描かれているものかもしれないけど 当時としてはとても斬新で
沢山の芸術家に大きな影響を与えることになる。

それと 19世紀末の芸術家達が 科学万能の世界に警鐘を鳴らして云々。。という時代だったようだけど
歴史は進んでいるようで進んでいないのかな。同じところをぐるぐる回っているような錯覚を覚えた。

今の時代にでは 何を描けるのか。。
そんな大そうに時代を背負ってるわけではないけど でも 今の自分に出来る事は。。と考えながら
観ていました。

ルドン関連の画家の作品も少し展示されていて その中でムンクの作品が 一番印象的だった。

あとから 思い返しても それが 一番焼きついている。