絵教室


月2回、個人のお宅に伺って、絵教室をしています。
今年で四年目になります。

生徒さんは、病気が原因で半身に麻痺が残る方。動くほうの左手のみで描かれます。
リハビリ入院中に初めて絵筆を持たれ、絵の楽しさに目覚められたそう。
リハビリと楽しみのため、熱心に続けてこられました。この4年間、月2回の教室は、未だに一度もお休みされたことはありません。

はじめは絵筆に慣れてもらうために運筆や、一気に描けるはがき絵などをしていましたが、その後は、モチーフを前に鉛筆でしっかり下絵を描き
日本画の顔彩で着彩して仕上げています。

初めの頃は鉛筆の線など、少しお手伝いすることもありましたが、最近では 下絵はすべてご自分の力で完成されます。直すところも ほとんどなくなってきています。 モチーフも、最初は形のとりやすいシンプルなもの1点、などでしたが、今では異なる凝った造形のものを組み合わせたりにもチャレンジしてもらっています。
着彩も、色の重ね方、日本画の技法であるぼかしなども、巧みになってこられました。

継続は力なり。 つくづくそう思います。
限られた短い時間ではあるけれど、それが4年続けられれば、ちゃんと
成果となって表れてきます。
でも、結果もだけど、その過程が、とても大切な時間なのでしょう。

毎回、とても楽しみに待っていてくださいます。
描くことで生き生きとした時間を共に過ごせることは
とても嬉しいことです。
これからも できる限り長くずっと続けていけますように。。。