武奈ヶ岳登山3

登り始めて約4時間で山頂に到着でした。お昼少し前だったので、ちょうどお昼休憩となりました。
さて、根が生えてしまわないうちに、下りへ向かって歩き始めなくては。
下りはまあ、ぼちぼち行けばいいや・・ということで、私が最後尾で出発。
武奈ヶ岳に登る道は幾通りもあり、帰りは途中までは、来た道とは別のコースで下ることにしました。
反対側から来た人たちは、かなりきつかった・・と話していたのですが、
ほんとに、いきなりかなりの急斜面・・。
それも休む場所も無い、狭くて切り立った谷間の中を歩くような感じで
下から人が来ると、少し幅のある場所で待っていないとすれ違えないくらい。
私以外の3人は、たったった。。とリズムよく下っていくけれど、いきなり私は遅れをとってしまった。反対側から来た人は、長くなってしまった我が家の列が過ぎるのを待ってくださるので、あまり離れないように必死で付いてゆきました。(写真撮る余裕なし・・)
行けども行けども急斜面の下りまた下り・・。
大きな段差(1mくらい)があると子供らはぴょんと飛び降りてゆくけど、私は一回しゃがみこんで横の木につかまりつつ降りる。。という感じ。
なんとか遅れながらもついてゆき(だいぶん待ってもらいつつだったけど)登りに通った場所まで来た。

ここは少し広くなっていて、ヘリのレスキューポイントになっている。
この山は冬はかなり厳しい山で、遭難する人も多いところ。亡くなった方の碑も見かけました。
一休みして、あとは来たときと同じ道を下る。
登りのときに、いったん下り道があったけど、それは、帰りには登り道になっているということ。
脚がかなり疲れてきたところに、きつい。。
だんだん待ってもらうことがひんぱんになってくる。3人は待ちながら休んでいるけど、私が追いつくとすぐ進み始めるので私は休みなし。。
あとの下りはもう迷うところもないあたりまで来たので、子供たちだけ先にどんどん行かせることに。あっというまに見えなくなってしまった。。
そしてやっと、最初の滝の所まで到着。

鎖がかかっているところを持って、この川を渡る。
ここの川をずっと上ってゆくコースもあるみたい。
ウエットスーツにヘルメットの、シャワークライミングの人たちが来ていた。かなり危険そうだけど、気持ちよさそう。。
冷たい水と滝の音で、汗が引いてゆく。
脚はかなりがくがくになっていたけど、ここからは、ハイキング道のような歩きやすい道が、出発地点まで続いている。
子供たちはもうずいぶん前について、遊んで待っていた。学校から帰ってきました、みたいな普通の顔してる。。
こっちは、映画「ロード・オブ・ザ・リング」のサムとフロドの最後のあたりのように疲れきっているのに。(おおげさ)

でも山登りって不思議で、しんどい・・と思って必死だった時間が長いのに、そんなことは着いたらすっかり忘れてしまって、なんだかとても心地よい充実感だけが残る。自然のアトラクション満載、ドキドキ、スリル、手に汗握り。。いろんなことを思いながら、心身がすっかり浄化されたみたいに心地よいのです。この感覚、久しぶりに思い出しました。

登ってくる途中に、足元を見ていると、真っ白の石のかけらが沢山落ちていた。石英。このあたりは石英脈があるとか。
石英が綺麗な結晶になると、水晶。
登り道で、夫が綺麗な六角柱になったものを見つけました。

これが、この日の登山の記念品。家族で登山、というのも、もう最後くらいかもしれないし。 ほんとに、よき1日でした。