武奈ヶ岳登山2

登り後半は、狭く急で曲がりくねった道をひたすら歩み。。
谷底から吹き上げる風は冷たく涼しいけど、汗は滝のように流れ息は上がる。
自分1人分の重さを足で感じる。一歩一歩、高度を上げていってるのが実感できる。
時々上を見上げるとはるかに続く急な上り道。うう。。
こんな時は上を見ず、足元を見て一歩ずつ。

そう、[モモ](ミヒャエル・エンデ)の、へっぽじいさんの言葉を思い出す。
延々と続く道路を掃除するじいさん、「遠くを見てはいかん。目の前の場所だけを見て、そこを掃除するのだ」

時々一歩では上りきれない高い段差や、なんの足がかりもない
砂利だらけの斜面も。

目の前にあるいろんな状況にあわせて、足を進める。
思わず「よいしょおおおっ」と掛け声あげて足を持ち上げたり踏ん張ったり・・。

ふと視界が開けて、周りの山が下に見えた。

いつのまにか、他の尾根より高い場所まで来ている。
だんだんとあたりの木が少なくなり、セミの声も、聞こええなくなり
上の方で聞こえていたヤマバトの声も下の方になっている。

あたりが笹だけになる頃、向こうに頂上が見えた!

あとは歩きやすい細道を上るだけ。

ここまできたら、後ろを歩いていた男3人はさっさと追い越して
どんどん進んでゆく。次男なんかは「やったあ!頂上〜」 といいつつ走っている。。

武奈ヶ岳1214m 登頂。

晴れてはいたけど、まわりは雲がかかっていて、視界はイマイチ。近隣の山々は見下ろせたけど
琵琶湖や、対岸の山々までは見られなかった。。
雲がなければ、かなりの大パノラマ360度だったと思う。

頂上には、いろんなコースから上ってきた数人が、休憩していました。

下から吹き上げてくる風が冷たくて気持ちいい。眼下の山々を眺めながら
お弁当タイム。

山のてっぺんで食べるおにぎりは、ほんとにおいしい。。
5合分のおにぎりが瞬く間に消えてゆく・・。
しっかり食べて一休みすると、さっきまでのしんどさも消えてゆきました。

3へつづく