重ねて重ねて・・

絵の具をひたすら重ねてゆく作業を続けています。
平置きにして絵の具を溜まらせながら描いたり、立てて、すこし垂れ流し気味に描いたり、同じ絵の具を、塗り方を変化させたり、溶く濃度を変えたりしながら、何度も重ねてゆきます。そうして数色の色を重ねているうち
いつのまにか時間が過ぎます。時々、手を休めて一旦部屋を出て、少し時間をおいてから、画面に対面します。

そうすることで、へばりつきになっていて見えなくなっていたものが見えてきたりします。

制作途上の絵を観てもらうことは、家で一人で描いているとありません。なので、写真を撮って美大時代からの友人に観てもらったりしています。信頼できる友人からの言葉には、ハッとさせられたり、とても励まされたりします。
一心にに筆を動かしていて（無心ではない。いろんな想いではちきれそうになりながら・・・）
学生時代に描いていた時の想いとは又違ってきているし、きっと描き続けている人達とも、違った想いで取り組んでいるんだろうな、と感じています。でも、想いを形にしてゆく・・・というところは同じかな。

「絵は（き・も・ち）やでぇ〜！」と独特の節回しでいつも話してた先生がおられた。聞いていた学生時代は、おもしろおかしくそのモノマネなんかをして笑っていたけど・・・。　ほんとにそうですね。先生。今ごろですが・・その言葉が心の奥にまっすぐに届いてきています。