本画

ようやく本画にかかることができました。草稿をトレースして写したも線の上を
墨で面相筆という細い筆を使って線描きをしてゆきます。絵が小さいので、細かいところは
かなり細い線になるので、息を殺しての集中作業です。
小さい画面でも結構時間がかかってしまった。
それができたら、下塗りです。学校で習ったやり方では、まず下地の一番最初には、胡粉という
白色を全体に塗ります。その胡粉は、粉状になっていて、塊もあるので、まず乳鉢でよく摺って

細かくします。そしてそこへ接着のための膠を少しづつ入れて、団子状に丸めて、なじませるために、何度もたたきつけます。学校ではいっせいにみながやっていると、あちこちでぺたぺた・・。
でも時々狙いがずれて外へ飛ばしてしまうこともあったり。

しっとりした団子状になったら、少しちぎって、絵の具皿にとり膠で伸ばして指でよく摺って
液状になったものを、水で薄めてから 使います。

下地の胡粉が乾いたら日本画の色の絵の具を下塗りしてゆきます。
絵の具はみな 胡粉のように粉状になっていて、膠でといてから使います。
これも学校ではまずは黄土を薄く全体に塗っていましたが、今回は一部分だけに黄土をかけました。その後、乾かしては、また別の下地になる色を何回かかけました。

下地の色を部分的にかけたり、全体にかけたり様子を見ながら少しづつ色を深めてゆきます。
ここまできてようやく 絵を描いてる、と見える作業になってきました。気がつけばあっという間に時間が過ぎてゆきます。ここからは、もう家に持ち帰っては描けないので、(絵の具一式はアトリエの部屋に置いているので)週末のみの作業になります。さあ、続きはまた来週。