金の輪

金の輪

金の輪

夏休みに入って 絵本読み聞かせもしばしお休みなので なんだか物足りなく感じるこの頃。
いつもは読み聞かせ用にと絵本を選ぶのですが 今日は 個人的に気になっていた絵本を調達。

この童話は未明の童話集で始めて読んで ものすごく衝撃を受けたのでした。
小川未明といえば 「あかいろうそくと人魚」が有名ですが そのほかにもかなりの数の童話があります。
その中でも このお話ほど 印象に残ったものはありません。

童話集でそのイメージが強かったので 絵本にはどういう感じで仕上がっているのか 気になったし
このお話が 一冊の絵本としてなっていたことも 驚きでした。
この絵本は幼い子の死を描いています。 題材としては戯曲「魔王」と同じ。

童話集で読んだときは 金の輪の音が頭の中にはっきりと聴こえてきて 
ほんとうにそれがいつまでも残ってしまいました。

絵本となった印象は シンプルで明るい色彩の一見とてもかわいらしい姿をした絵本でした。
それが どうも私には この物語に似つかわしくないように思えて
もっと 違った姿で描かれるものなのでは、、という違和感が残りました。

ひとりごとのように なんでこのお話にこんなかわいらしい絵なんやろ、、と
納得いかないで話していたら 次男が そういうお話やし そうしてあるんちゃうか と 言いました。

七歳までは神の子 昔は そう言われて その年齢に達せず亡くなった子供は
死の国へいくのではなく 生まれた場所へもどる。。 と考えられていたそうですが

そうとらえるとしたら こういう形になったのでしょうか。。

宮澤賢治の童話でも雪の中で亡くなった弟の話しがありましたが
あのお話を思い出しました。