ねむり 村上春樹

ねむり

ねむり

21年前に発表された「眠り」に、ドイツのイラストレーターの絵が入れられ、
原稿も加筆され装丁も一新されて出版された本書。
原版のほうは読んでいないのですが。。

17日間も眠らず過ごしている主人公。それ以外はごく普通に日常を過ごしている。
淡々と繰り返される日常のほうが いつのまにか現実味がなくなってゆく。
「何かが間違っている」
いつのまにか どんどんどこかへ行ってしまいそうな。。


私は寝つきは普段はとてもいいほうだけど たまに なかなか眠れない時がある。
そんな時 ちょうどこの小説を読むことができた。
それが とても心地よかった。
最後は ぽい と 放り出されたようになったけど なぜか それが 心地よかった。

村上春樹の文章はやはり好き、とあらためて 思った。