図書館の神様 瀬尾まいこ

図書館の神様

図書館の神様

瀬尾まいこの作品は一冊くらいは読んだことがあったはず。
でもあまり何も残らなくて、その後は手に取ることもなかった。
今回たまたま家族が読んでいて、置いてあったのを手に取り
すらすら一気に読んでしまった。

バレーの選手としてまっすぐ育ってきた主人公の清(きよ)は
卒業近い高校3年の冬に、ある出来事で バレーから遠ざかってしまう。
逃げるように田舎の大学にゆき、熱意もないまま高校の講師になる。
気乗りしないまま文芸部の顧問となり、図書室で過ごすことに。。

文芸部のただ1人の生徒が なかなか魅力的。その生徒と清のかけあいが面白い。
今まで文学に全く興味のなかった清が 文学に触れてゆく瞬間が 読んでて楽しい。

ぐずぐずと投げやりなまま生きていた清は 文芸部の顧問として過ごした1年で
すこしづつ変ってゆく。

さらーと読めてしまう。安心して読める。時々 どきっとする言葉もある。
楽しく読めて ちょっとスパイスもきいている。

休日の午後ちょこっとお菓子を食べるように読めた。
でも やっぱりなんか 後々残るていうのが あまりないような。。。