『問題があります』　『私はそうは思わない』『神も仏もありませぬ』佐野洋子

佐野洋子さんが亡くなって　エッセイを続けて読んできた。
ずいぶん前に一通り読んでいたが　あらためて　今、書かれた当時の著者と年齢が近くなった本は、以前とは違って　ああ　こういうことか　としみじみと実感して読めた。

これから先７０代くらいまでは　こうしてその都度読んでいけるのだと思うと、彼女が亡くなっても
大丈夫。。と思えた。

どの時代のものも底に流れるものは　深く胸にせまってくる。
ものすごく重いことでも　さらっと言ってしまう。
そして　笑うこともできてしまう。

『百万回生きた猫』は私の一番好きな絵本。あれを生み出した彼女は　やはり　それだけの
すごい人だったのだと思う。書かれた当時のことを知って　そう感じた。