『それでも元気な私』 小手毬 るい

この人の小説いくつか読んだけど このエッセイ読んで ああこれは この人の体験そのまま
こんな形になったのか。。。ていうのが はっきりとわかる。

岡山の進学校を卒業した著者は京都の同志社大学に入学して、下宿生活を始める。
その下宿は友達とのシェアだったのだが、それがなかなか大変な展開に。。
すごく真面目に書いてあるのに、ものすごくおかしい。。笑えない話だから笑えてしまうのか。。?
アルバイトの話、彼との付き合い、そして別れ。卒業後は京都の出版社に就職。そこでの日々。
京都の馴染みのある界隈が出てきて、とてもリアルに感じられた。
そして運命的な出会い、結婚、別れ。。

こういう人生を送ってきた彼女だから、ああいう小説が生まれたのか、と。
ネタばれに近いくらい、思い当たるところがかなりあった。
過ぎた日々を、今は客観的に語れるところにいる著者。

やっぱり事実は小説よりも奇なり。このエッセイ後、どういう人生だったのかも
また是非読んでみたい。