まほろ駅前 多田便利軒  三浦しをん

まほろ駅前多田便利軒

まほろ駅前多田便利軒

「犯罪に加担してるやつを見かけたら、おまえどうする?」
「放っとく」
便利屋家業を営む主人公、多田のところへ転がり込んできた変わり者 行天。このコンビが、日々持ち込まれてくるあらゆる仕事に挑む。
軽く痛快な展開で進んでゆく。が、やはり三浦しをん
明らかにされてゆく事実は、重い。
でも、そこから、先への希望の光を、描いてくれる。
「誰かに必要とされることは、だれかの希望になるってことだ。」行天が言う。
「満足してる不幸、はあっても、後悔しながら幸せってことはない」
 この台詞も、印象的だった。