まっくろけの まよなかネコよ おはいり

まっくろけのまよなかネコよおはいり (大型絵本 (32))

まっくろけのまよなかネコよおはいり (大型絵本 (32))

猫が登場する絵本は、たくさんあります。
この絵本は、タイトルに猫が入っているけど、絵本の中には、少ししか姿を現しません。それでも、この絵本は猫の深い魅力をとてもよく表していると思う。

1人暮らしのおばあさんは優しい大きな犬とふたりきりで、幸せに暮らしています。そこへある日、まっくろな猫が姿を見せます。おばあさんは猫が気になり、招きいれようとしますが、犬は猫を無視しようとします。
猫が現れたばかりに、ふたりで幸せに暮らしていたのが。。

なぜこんなストーリーが絵本として描かれたのかな。。と。
繊細な絵の、おばあさんの表情がなんとも胸にせまるものがあり、
このお話は、自分なりにすごくリアルに感じられて、ひどく動揺してしまいました。
まっくろな猫は、何を表しているのか。それは読んだ人それぞれに、思い当たるものがあるのかもしれない。
また、犬の立場にも、考えさせられるものがあった。
この3人(2匹と1人)が揃った場面の表紙絵、読み終えてから見ると、また違って見えてくるのです。

読み語り向きではないかもなあ。。どうだろう。。
何か受け取ってくれるかもしれないとも思うのです。