日本画家、畠中光享の眼 インド・仏教美術の流伝


日本画家の畠中先生は、大学時代の恩師。

インド仏教美術の研究家でもあり、大学時代、講義も持っておられた。
インドの仏像の数々、細密画などのたくさんのスライドと、時には実物の素晴らしい作品を見せていただいた。

インドの古美術品を収集されているのはきいていたが、博物館いっぱいとは。と驚いていたら
一緒に行った、先生をよく知る画家の友人は「こんなもんやないよ。。まだまだほんの一部」と。

「美しいものを作りたい 見たいというのは人間の本質ともいえる。その意味で、人が作った美しいもの全てに私は心揺さぶられる」
と 開催にあたっての言葉にあった。

この展覧会は、歴史の流れを知る、また学術的な、また 希少な というよりもまず 先生の眼を通して 美しい と思われたもの。

美しかったです。 仏像の全身の立ち姿も 素晴らしかったし、全身は欠けていて、ただ、手の先の部分のみ残る石の欠片の
その指のラインも、ほんとうに美しいかった。

大学のオープンキャンバスを探していて、たまたま見つけたこの展覧会。
(これを見たいために、大谷に見学にいくように息子を仕向けた)
偶然にも畠中先生にもお会いすることができました。 卒業以来か、それに近いほどの年月が経っていたけど
先生は お変わりなく・・そして しっかりと覚えていてくださって、うれしかったのでした。