魔女と森の友達

魔女と森の友だち

魔女と森の友だち

今学期最後の読み語りが終わりました。
6年生と2年生にこの本を読みました。

森に住む魔女は、魔法の鏡からの言葉に耳を貸さず、果ては冷たい言葉をぶつけて、鏡を失ってしまいます。
失ってはじめて気がつく鏡の存在。魔法までも使えなくなってしまい、すべてをあきらめて閉じこもってしまう魔女。
あるきっかけで、魔女はそこから、立ち直ってゆく。

図書館で数冊選んできた中から、6年生の次男に「この中でどれがいいとおもう?」
ときいてみて、これを選んでくれたのでした。

低学年にはお話のテンポのよさや、どうなるどうなる?と どきどきわくわく、そして ええっという驚きのある展開・・なストーリーを探すのですが、6年生には、お話からしみじみなにか読み取ってほしいなという思い
があり(しっかりと聞いてくれるんで)そういうのを探していました。
でも、2年生でも、思った以上にみんなひきこまれていたようです。

大切な存在のありがたさに気がつかず、結果、大切なものを失ってしまう。そうなってはじめて、そのことに気がつけるのです。
そこから立ち直るのに必要なことは・・。

何度も読み返していくうち、この物語の深さにひきこまれていきました。
調べてみると、作者は「夏の庭」の人。

夏の庭―The Friends (新潮文庫)

夏の庭―The Friends (新潮文庫)

短いこの絵本のストーリーの中に、たくさんの深い真実が語られているのだと思いました。