1Q84 BOOK2

1Q84 BOOK 2

1Q84 BOOK 2

読み始めた時にここで紹介しましたが、ようやく読み終えました。
先に読んだ人たちの感想をちょこっとだけ 聞いたり、村上春樹のインタビューも少し読みましたが、ほとんど前知識もないままに。

これを読んでいる最中に、1984年は一体自分は何をしていたのかな、と思い返しました。
そう思っていたら、なぜか ひょんなところから、1984年の手帳が出てきたのです。
探してもいないし、ありそうにもない場所から突然に。
その出来事はまるでこの話の続きのような奇妙な感覚でした。


=真実というのは おおかたの場合強い痛みを伴うものだ。=

=前にあるものごとから目を背けて生きていくことはできない。
真実を知ることのみが人に正しい力を与えてくれる。=

でも私たちは考えるけど わからない。
どうすればいいのか、判断できない。何が正しくて 何が正しくないのか。
自分にわかっていること、それしか、わからない。

=説明されなければわからないことは、説明されてもわからない =

ほんとに その通りだと思う。
説明されてわかった気になっていることのいかに多いことか。
自分で、わかることしかできない ということを 忘れてはいけない。

この物語について、いろんな読み方があるのだろうと思う。
空気さなぎ リトル・ピープルが 何であるか とか。

実は物語後半、返却期限が迫って かなり大急ぎで読んでしまった。
ほんとは一番じっくりと味わうべきところを。

一度,返却して、もう一度、読みなおそうと思う。
でも、現時点で私の心には、今必要なメッセージが届いたのだと感じた。
ものすごく個人的感想だけど、これはそういうものだと思うのです。

1Q84年から1984年に戻るための出口は塞がれてしまっていた。
主人公はそれを、もう知ってはいたけど、自分の目でしっかりと確かめる必要があった。
そして・・・。


村上春樹 やっぱり好きだ。