ねじまき鳥クロニクル

村上春樹全作品 1990~2000 第4巻 ねじまき鳥クロニクル(1)

村上春樹全作品 1990~2000 第4巻 ねじまき鳥クロニクル(1)

私が読んだのは上下巻になっているハードカバーの本でした。重くて存在感あるやつ。
これを読もうと思ったのは、河合隼雄さんが対談で、この話はすごいですな、と、何度も取り上げられていたのを読んだから。
読んでないとその対談の流れがつかめなかったし、語られていることが知りたかったから。
不思議な電話が主人公にかかってくるところから始まる。そこから実に奇妙な展開になり、いったいどうなってゆくのかと引きずられながら、話が幾筋かに別れたりして、いったい何の話を読んでるんだっけ、となりつつも、
やっぱり読み進めていった。で、この話、上巻 でいったん完結してると思ったら、
やはり著者もはじめそのつもりだだったらしい。
上の最後、ああ、そうだったのか、と謎が解け、それがすごく衝撃的で、でも実感をもって共感できた。
そして、ああ、やはり。と対談の話がやっと理解できたのでした。これは夫婦の物語だった。下巻まで読んだけど、上巻の最後の方が印象的なラストだった。