ペツェッティーノ

ペツェッティーノ―じぶんをみつけたぶぶんひんのはなし

ペツェッティーノ―じぶんをみつけたぶぶんひんのはなし

副題に じぶんを みつけた ぶぶんひんの はなし とある。
なにかのぶぶんひんであると思っているペツェッテーノは、自分の本体を探しにゆく。でも、誰に聞いても足りないぶぶんひんはない、といわれて。。。

この絵本、先日参加した、京都えほん館の花田さんの講演で紹介されていてはじめて知りました。
花田さんの人生の転機になった本だそうです。
このペツェッテーノ、実はだれかのぶぶんひんではなく、じぶん自身が本体であったことに気がつくのです。
自分がなにか足りない存在、不安定で、どこかにきっと居場所がある。。と探してしまうことってあります。結果、他に自分の居場所をみつける話もあるのですが、この絵本のペツェッテーノは、自分の中に ぶぶんひん があることに気がつくのです。
どちらも、そうだと思います。自分の中にぶぶんひんがあり、また、じぶんも、きっとおおきなものの中の一部であると。きっと、足りないもの、無駄なものなんてないのです。でもそれがなかなかわからない。。
でも、このペツェッテーノのように、探し求めて、痛い目にあった時、はっとわかることがあるのですね。
大人はしみじみと深く読んでしまうけど、小学生も、意外とすっと受け入れてくれた気がします。