スコーレNo、4

スコーレNo.4

スコーレNo.4

職場の人に勧めてもらった本。
1人の女性、三人姉妹の長女麻子の、幼い時代からスタートする。思春期を経て成長し、大人になって、新しい扉をあけてゆくまでの物語。
読み始めは、入ってゆきにくい感じでした。
濃い恋愛小説やストーリーに引き込まれるものを続けて読んでいたからか・・。
でも、丹念に描写される世界に入り込んでゆくと、自分の懐かしい時代がありありと思い出されて、まるでタイムスリップしたかのように麻子と一緒に日々を過ごしているようでした。
大人になり、自分の思いと現実との合間で悩みながらも、麻子は自分の足でしっかりと、進んでゆく。そして新しい扉を、見つけて開いてゆく。

とても共感する部分と、もし人を2種類の人間に分けたなら、私は麻子とは違う方の種類なのかな。。とも感じた。
思春期ごろまでは、一緒に共感して過ごしてゆけたのに、だんだんと離れてしまって・・。でもそれぞれの道を通りながら、自分の扉は自分で見つけてゆくしかない。
心地よい読後感でした。