夢二グラフィック

夢二グラフィック―抒情カット・図案集

夢二グラフィック―抒情カット・図案集

装丁がきれいで思わず手にとって借りました。夢二といえば、黒猫を抱いた美人画がまず思い出される。学生の頃展覧会にも行って原画を見たはず。この本は夢二のグラフィックの作品集。ページをめくると数々の美しい画が次々と。植物や動物がモチーフの柄はなんとも可憐で繊細。いつまでも眺めていたい。夢二について詳しいことはあまり知らなかったのですが、はじめは詩人になりたくて作品を書いていたが、それではうまく表現できなかった、と記している。描くことで自分の表現したいものが表せるようになったと。ほんの小さな挿絵のちょっとした線の中にも、夢二を表現したかったものが表れていると感じました。