再会


先日、我が市内の図書館で行われた、絵本の講演会に行ってきました。「掘り出し絵本の紹介」などのお話をしてくださったのは、京都「えほん館」の花田さん。この講演のチラシを見て、もしや?と思っていたのです。
「えほん館」は昔私たちが住んでいた京都伏見にありました。今高1である息子がまだ八か月くらいの赤ちゃんだった頃、そこで講師の方を招いての読み語りがあり、はじめて出向いてから、何度か息子を連れて訪れていました。店内にはイスがあり、ゆっくり読んでいってください、というあたたかな雰囲気で、慣れない育児に疲れ気味だった私の、ほっとできるスペースでした。でも何年かして、えほん館はなくなってしまい、移転したと聞いたのはずいぶん後で、我が家も京都から引っ越ししてしまい、それからずっと訪れる機会もないまま、十数年が過ぎていました。
図書館の会場を訪れると、まさしく、そこのオーナーさんが来ておられました。思わず声をおかけして、お話させていただきました。
過ぎた月日を思い、しみじみとうれしかったです。
そして、今高1の息子はとても本好きだし、今私は下の子の小学校で絵本の読み語りをしている、というのは、ずっとつながっているように感じました。
花田さんは、ほんとうに絵本が大好きで、愛していて、それをとても温かく、たのしく伝えてくださいました。そうそう、となんどもうなずきつつ、面白いお話に笑いつつ、とてもしあわせな時間でした。うれしい再会、でした。