暮らしのヒント集

暮らしのヒント集

暮らしのヒント集

これは 暮らしの手帖 に2006年から連載されていたコーナーをまとめたものです。
暮しの手帖は私が子供の頃母が購読していて、ちょこちょこ読んでいました。大人になり家を出てからはあまり読む機会もなく、遠ざかっていました。
このヒント集で久しぶりに暮しの手帖にに再会。便利な暮らしの知恵、のような家事の実用的なことばかりではなく、はっとするような言葉がいくつも載っていました。

「新しいことをはじめるときは、なにかひとつ習慣になっていることをやめましょう。人はそんなにたくさんのことはできませんから。」

「好奇心を持った時はできるだけその場に行って、見て触って、知ることが大切です。人から聞いたり本を読んだりしてわかったつもりになってはいけません。」

暮らしのヒント集は美しい暮らしの糧。楽しい提案や、硬くなっていた頭をほわっとほぐしてくれる言葉。いいかげんになりがちな日々の雑事に、ぴしっと喝を入れてくれる。知恵の宝庫です。なかなかそうはいってもできないなあ、ということも多いけど、本書に書かれているように、時々手にとって、ぱらぱらとめくって、目にとまった一つ二つを、というような使い方がよさそうです。そして
「暮らしには、正しいとか正しくないとか、良い悪いはありません。人それぞれのかたちで存在している」と。
暮らしって毎日の膨大な積み重ね。ちょっとしたことが、月日が経つとおおきなことになってゆく。
時々は、これでいいのかな?とチェックせなあかんな・・。
たくさんの雑誌が「よい(素敵な、おしゃれな、賢い、とか・・)暮らしの提案」をしてるけど、雑誌は雑誌。いいなあというところは参考にすればいいけど、追いかける必要はないし、ほんとうのところは自分考えて試行錯誤しつつ・・が大切やと思う。