生きるとは、自分の物語をつくること

生きるとは、自分の物語をつくること

生きるとは、自分の物語をつくること

河合雄隼さんの本はずいぶん読みました。出会った言葉にずいぶん救われてきました。訃報を聞いた時はとても不安な気持ちになってしまったのを覚えている。その後しばらく遠ざかっていたけど、久しぶりに出会う言葉の数々に、やっぱり救われました。たましい について、物語について、何度もうなずきながら読みました。河合隼雄さんに救われた人は直接患者として関わった人にとどまらず、いろんな形で出会い、また間接的に関わった数えきれない人たちが居るでしょう。限りなく大きな仕事をしてこられた。そして思ったのですが、今読みかけている本の中に、信者にとっての神様の在り方が書かれていて、そこには「ひたすら寄り添い、その人と同じ位置にいて、どこまでも一緒に歩む・・」とありました。それって、まさに河合隼雄さんのしてきた仕事なのでは!そしてとうとう本当に天の人になってしまわれた。まだまだ私たちは、現世で自分の物語をつくっていかなくては。そして、いつか確実に物語のおしまいが来るのです。でも、みんなそのことをつい忘れて生きています。